技術はオープンな場でこそ育つ

http://ralf-halfmoon.jugem.jp/?eid=558

だから、利益の向上なりコストダウンに繋がる施策というのは、各メーカーにとって財産であり、他人にあっさり教えてしまったらそれこそ意味がないと思うんですよね。
むしろ逆で、他人のやり方を見ながらも自分だけのノウハウを構築することが利益に繋がるのではないですか?
それはTwitterみたいなオープンな場からは決して生まれないと思うのです。


この記事を見た瞬間、全身が脱力しました。
21世紀にもなって、こんな事を主張する人がまだ居たとは・・・
IGDAの人たちが頑張っていたのは、何だったんだろう。


このラルフさんの推奨するクローズドな環境が、まさに昔の日本のゲーム業界でした。
逆に海外では、GDAlgorithmsメーリングリストGDCで現役のゲーム開発者が積極的に技術交流を行っていました。
その結果どうなったかは、2010年のゲーム業界を見ればお分かり頂けると思います。


技術交流というとハードルが高く感じる人もいるかと思いますが、フラグ管理等の効率の良いデバッグ方法も技術ですし、音声収録からデータ切り出しや管理のノウハウ等も意見交換できれば、開発効率は上がると思います。


開発効率を上げれば、シナリオに割ける時間も増えますし、デバッグ時間も増やせるのでエロゲでありがちなパッチ地獄も少なくなるかもしれません。
そうやって市場全体の商品のクオリティを上げることは、市場規模を広げることにも繋がります。

まさに「情けは人の為ならず 巡り巡って己が為」なのです。